フランチャイズで事業を行うのに必要な費用としては、主に「加盟金」「ロイヤリティ」「保証金」が挙げられます。それぞれについてくわしく見ていきましょう。
加盟金は加盟時に本部へ支払うお金で、意味合いとしては“本部から提供してもらえる経営ノウハウや各種サポート、商品・ブランドの使用に対する対価”です。
加盟の際に一時金として支払うのが一般的ですが、分割払いに対応しているところもあります。なお加盟金は基本的に、契約が解除された場合にも返金されることはありません。
相場は、中小企業の場合で100~300万円前後。なかには、加盟金が不要なところもあります。
ロイヤリティは本部に毎月支払うお金で、意味合いとしては加盟金と同じく、本部のブランド名や経営ノウハウを提供してもらうことへの対価です。
定額方式、売上歩合方式、粗利分配方式の3パターンがあり、本部によって異なります。定額方式は、売上にかかわらず一定金額を納めるもの。売上歩合方式は、売上高から定められた一定比率の金額を支払うもの。粗利分配方式は、粗利益(売上高から売上原価を差し引いた額(=売上総利益))から定められた一定金額を支払うものです。
加盟時に支払う一時金として、加盟金のほかに「保証金」が設けられていることがあります。これはいわゆる「預け金」にあたるもので、万が一ロイヤリティの支払いが滞った場合には、この保証金の中から充当されます。
保証金の一般的な相場は、100万円前後。預り金なので、通常は契約解除の際に残高が返却されます。
上で紹介した3つの費用のほか、以下のような費用が求められることもあります。本部によって必要となる費用項目やそれぞれの金額は異なるので、上記3つの費用とともによく確認しておきましょう。
ここまでフランチャイズで新規事業を立ち上げる場合にかかる費用について解説してきましたが、大まかな費用項目は一緒でも、その金額や、その他にかかる費用などは業界や本部によって異なります。
「加盟金不要」など、初期費用を抑えて事業がスタートできる体制を整えているところも多く、1,000万円前後の資金で始められるケースも少なくありません。必要となる資金についてはよく比較検討したうえで、本部選びを行いましょう。
【注釈】
※1 リユース経済新聞( https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_5804.php)
※2 厚生労働省( https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001099975.pdf)
日経コンパス( https://www.nikkei.com/compass/industry_s/0901 )
※3 株式会社AZWAYによるネットアンケート『「2024年にチャレンジしたいこと」1位:健康・美容、2位:スキル取得・向上、3位:副業、4位:運動・筋トレ』
( https://azway.co.jp/media/challenges-2024/)