法人向け新規事業フランチャイズの指南書 » 法人向けフランチャイズの情報まとめ » フランチャイズにおけるストック型ビジネスとは

フランチャイズにおけるストック型ビジネスとは

このページでわかること

このページでは、安定経営の鍵となる「ストック型ビジネス」の仕組みと、フランチャイズにおける具体的な活用メリットについて解説しています。

  • 月額利用料や保守契約など、継続的に収益が発生するストック型ビジネスの基本概念
  • 収支予測の立てやすさや顧客ロイヤリティの向上など、経営を安定させる5つのメリット
  • 初期の収益化に時間がかかる点や、短期間での爆発的な売上が見込みにくいといった留意点
  • メンテナンス、レンタル、定期購入など、フランチャイズで導入しやすいストック型業種の具体例

「毎月ゼロから売上を積み上げる」プレッシャーから解放され、持続可能な事業基盤を築きたい法人担当者にとって、必読の内容です。

ストック型ビジネスとは

ストック型ビジネスとは、商品やサービスを一度提供した後も継続的に収益が得られるビジネスモデルを指します。サブスクリプションサービスやメンテナンス契約などが典型的な例です。顧客が定期的に支払うことで安定した収入源が確保されるため、経営が安定しやすい特徴があります。

ストック型ビジネスのメリット

安定した収益性が見込める

ストック型ビジネスの最も顕著なメリットは、安定した収益性です。定期的な収益の流れが確保されることで、事業の財務状況が安定し、予測可能な収益基盤を持つことができます。この安定性は、資金計画や予算編成を容易にし、ビジネスの成長戦略を練る際にも安心感をもたらします。例えば、サブスクリプションモデルを採用している企業は、顧客が定期的に料金を支払うため、安定したキャッシュフローを実現できます。これにより、資金繰りの心配が軽減し、長期的な成長に向けた投資がしやすくなります。

顧客との長い関係を築ける

ストック型ビジネスは、顧客との長期的な関係を築くことができます。顧客が定期的なサービスや商品の購入を続けることで、企業との関係が深まります。この長期的な関係は、顧客ロイヤリティの向上につながり、顧客の維持率を高めます。例えば、フィットネスクラブやオンラインのコンテンツ配信サービスでは、会員やサブスクライバーが継続的に利用することで、強固な顧客基盤が形成されます。これにより、顧客からのフィードバックを活用し、サービスや商品の改善を図ることができ、さらに顧客満足度を向上させることができます。

経営状態を把握しやすい高効率なビジネス

ストック型ビジネスは、経営状態の把握が容易で、高効率な運営が可能です。定期的な収益と継続的な顧客契約により、収支の予測がしやすくなります。これにより、経営者はキャッシュフローや利益の状況をリアルタイムで把握しやすく、必要な対策を迅速に講じることができます。また、収益の予測が容易であるため、在庫管理やスタッフの配置、サービスの提供計画などを効果的に行うことができます。これにより、ビジネス運営がより効率的になり、無駄なコストを削減し、利益を最大化することができます。

顧客データの活用が可能

ストック型ビジネスでは、顧客との継続的な関係を通じて、貴重な顧客データを収集することができます。顧客の購買履歴や利用パターン、フィードバックなどのデータを分析することで、顧客のニーズや傾向を把握し、より効果的なマーケティング戦略やサービスの改善が可能になります。データに基づいた意思決定を行うことで、ターゲットを絞ったプロモーションや個別対応ができ、顧客満足度の向上と売上の増加につなげることができます。

スケーラビリティの確保

ストック型ビジネスは、ビジネスのスケーラビリティ(拡張性)が高いという特徴もあります。顧客数や契約数が増加することで、収益も比例して増加するため、ビジネスの成長をスムーズに進めることができます。また、フランチャイズモデルを活用することで、全国規模での展開が容易になり、拠点を増やすことで効率的に規模を拡大することができます。これにより、ビジネスの成長機会を最大限に活かすことができます。

ストック型ビジネスのデメリット

利益の低さ・爆発的な収益は見込めない

ストック型ビジネスには、爆発的な収益を見込むことが難しいというデメリットもあります。初期費用がかかり、利益が安定するまで時間がかかることが多いです。そのため、大きなリターンを求めるビジネスには向かない場合があります。

黒字になるまで時間がかかる

ストック型ビジネスは、黒字になるまでに時間がかかることが一般的です。顧客基盤が確立されるまでの期間は、収益が安定しないこともあります。そのため、長期的な視点で経営を行う必要があります。

フランチャイズでのストックビジネスの例

フランチャイズにおけるストック型ビジネスは、安定した収益を確保しやすく、長期的な成長が期待できるビジネスモデルです。メリットとデメリットを理解し、自社に適したストック型ビジネスを導入することで、持続可能な経営が実現できるでしょう。

メンテナンス業

メンテナンス業は、ストック型ビジネスの代表的な例です。定期的な点検や修理サービスを提供することで、安定した収益を確保できます。フランチャイズとして展開することで、地域ごとにサービスを提供しやすくなります。

レンタル業

レンタル業もストック型ビジネスに適しています。定期的なレンタル料を収益源とするため、安定した収入が得られます。例えば、オフィス機器や建設機械のレンタルは、企業のニーズに応じて高い需要があります。

小売業

小売業でも、定期購入や会員制サービスを導入することで、ストック型ビジネスとして運営することが可能です。例えば、食品や日用品の定期配送サービスは、顧客の利便性を高めると同時に、安定した収益をもたらします。

よくある質問

Q. ストック型ビジネスを始める際、初期の赤字期間を乗り切るためのポイントはありますか?

A. 立ち上げ初期は顧客数が少ないため、どうしても固定費が先行してしまいます。対策としては、既存の「フロー型ビジネス」で得た利益を投資に回す、あるいは「導入支援費」などの初期費用を設定して初動のキャッシュを確保する工夫が有効です。フランチャイズであれば、本部のデータから「損益分岐点に達するまでの期間」を事前に予測できるため、余裕を持った資金計画を立てることが可能です。

Q. ストック型は「一度契約すれば安心」というイメージがありますが、注意点はありますか?

A. 最も警戒すべきは「解約(チャーン)」です。サービスがマンネリ化したり、競合他社がより安価なサービスを提供し始めたりすると、一気に収益基盤が崩れるリスクがあります。定期的なフォローアップやアップデートを行い、顧客に「使い続ける理由」を提供し続ける「カスタマーサクセス」の視点が不可欠です。

Q. フランチャイズのストック型ビジネスで、法人に向いている業種は何でしょうか?

A. BtoB(対法人)向けのサービスは、一度契約が決まると解約率が低く、法人フランチャイジーに適しています。例えば、オフィスの清掃・メンテナンス、法人向けレンタル、福利厚生代行サービスなどは、安定した収益の柱になりやすいです。また、店舗を構える場合でも、会員制のフィットネスや学習塾などはストック性が高く、法人経営の安定に寄与します。

Q. ストック型ビジネスは、景気が悪くなった際にも強いのでしょうか?

A. 一般的に、景気変動の影響を受けにくいとされています。特に生活インフラや業務に不可欠なサービスであれば、景気が後退しても解約の優先順位は低くなるからです。そのため、リスク分散を目的とした多角化戦略の一環として、ストック型業態をポートフォリオに組み込む企業が増えています。

THREE SELECTION

将来性が見込める
業界への参入!
おすすめの
フランチャイズ本部3選

成長戦略の一環として
リスク分散を実現

収益安定性を見込める買取事業
売るナビ

売るナビ(買い取り)
引用元:MTC公式HP
https://fc-urunavi.com/

事業の特徴

  • 2009年~2022年の13年間、市場規模が伸び続ける(※1)買取業界。なかでも本部選定の商業施設に出店するため、競合との差別化が図れる。
  • 買取可能かを調べてから買い取る、在庫を持たないビジネス。買い取った時点で黒字が確定

加盟金・ロイヤリティ

  • 加盟金:327万円
  • ロイヤリティ:売上の9%/月
成熟市場に代わる事業へシフト
迅速な市場への参入

人的資源を活かす介護事業
だんらんの家

だんらんの家
引用元:だんらんの家
https://danrannoie.com/fc

事業の特徴

  • 2021時点で要介護者は約690万人。今後も高齢者は増え続ける(※2)と予想される介護業界。消費動向に影響されにくく、売上の9割が国から入金される安定事業
  • 管理者、職員への徹底した人材育成研修を実施

加盟金・ロイヤリティ

  • 加盟金:要問合せ
    加盟金を含めた設備投資額目安:1,180万円(税不明)
  • ロイヤリティ:13万円(税不明)
経営上の課題解決策を見出す
ビジネスフレームの蓄積

店舗展開のフィットネス事業
APT ROOM

APT ROOM
引用元:APT ROOM公式HP
https://www.aptroom.site/

事業の特徴

  • 筋トレや運動のニーズが高まり(※3)、小型・需要特化型のジムが増加するフィットネス業界。本部は北海道で多店舗展開し、開業から集客まで一貫してサポート。
  • 加盟金・サポート費(開業~3ヶ月間)、研修費用は0円で参入しやすい。

加盟金・ロイヤリティ

  • 加盟金:0円
  • ロイヤリティ:10万円(税不明・開業3ヶ月までは0円)

【注釈】
※1 リユース経済新聞( https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_5804.php)
※2 厚生労働省( https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001099975.pdf)
  日経コンパス( https://www.nikkei.com/compass/industry_s/0901 )
※3 株式会社AZWAYによるネットアンケート『「2024年にチャレンジしたいこと」1位:健康・美容、2位:スキル取得・向上、3位:副業、4位:運動・筋トレ』
( https://azway.co.jp/media/challenges-2024/)